8月5日
いよいよチェコ代表の三名が離日する日です。
この日は11時にチェックアウトし、千葉ロッテ球団の松本さんも同行でハイヤーで千葉市に向かいました。到着したところは千葉北リトルシニアのグラウンド。
千葉県中学硬式野球大会、CHIBA LOTTE MARINES CUP2023の開催グラウンド。
グラウンドでは千葉北シニアはCHIBA LOTTE MARINES CUP2023の二回戦の試合がありました。その試合をバックネット裏の小屋で見学。試合終了後はハディム監督、エルコリ広報、ムジーク選手に加え、WBC宮崎事前合宿でチェコ代表を完全サポートした田久保賢植氏も参加。
この日は千葉北シニアの練習を観る、という予定でしたがそれではつまらないのでエルコリ広報やムジーク選手も参加して練習することに。
なんとエルコリ広報が手袋もせずにノックバットを持ち、内野手向けにノックを開始。
外野手向けにノックをするムジーク選手。正直プレスカンファレンスの時より期限が良いです(笑。
投手陣はブルペンで投げているところをエルコリ広報に見てもらうでしたが、それでは子供たちもつまらないでしょうからエルコリ「投手」に投げてくれと私から依頼したらエルコリ投手は快諾。大事な韓国戦で先発を任せられた左腕。
ハディム監督はというと子供たちの中に左投げ外野手を発見し、彼をブルペンで投げさせました。ハディム監督「腕は短いけど、こういう左腕がうちのチームにも欲しい」とまで言わしめましたが後で彼に訊くと千葉県内の強豪私学高校の三年生の千葉北シニアのOBでこのことを聞きつけ、参加しただけだそうです。高校生3年生だとハディム監督に告げると「あああ、高校三年生か・・・」とがっかり。高校球児に謝っておられました。
そのハディム監督と言えば子供たちのお母様方に大人気!
ママさんらにはエルコリ広報やムジーク選手より年齢が近く(失礼?)、且つ現役の神経内科医であるインテリであるハディム監督との写真撮影の方が嬉しいのであろう。
最後はチェコ代表からのプレゼントとQ&Aタイム。子供たちからの質問に答えるハディム監督ら。選抜された選手にチェコベースボールカードをプレゼントしたり、質問をした子供たちにはキャップをプレゼント。
ハディム監督「ミスをするのは大事。ミスをしないとミスだと分からない」
など真面目な質問もあれば、
「大谷翔平選手と結婚できなければチェコ人と結婚したのですが」という女子選手からの質問(?)も。
これには困惑するチェコ人三名。
ハディム監督「私は結婚している」
エルコリ広報及びムジーク選手「僕らは彼女がいるから」
そして千葉北シニアの選手でMVPを決めることに。
私は唯一の女子選手かなと思っていたらエルコリ広報に一蹴されました。
エルコリ広報「一番練習していた選手」
ここで誰もが驚くサプライズが。てっきりエルコリ広報が持っていたTシャツをプレゼントするのかと思いきや、おもむろに来ていたユニフォーム(上)を脱ぎだし、それをプレゼント!チェコ代表のユニフォーム、且つ韓国戦で先発した左腕エースの生脱ぎユニフォーム!
ここで何故女子に渡さなかったか頭をよぎる。
「女子に生脱ぎユニフォームはセクハラか・・・」
ここまで配慮なら凄い。
質問タイムが終わり、今回の訪問は終了。しかし、ムジーク選手が質問をした女子選手を呼び止める。
ムジーク選手「なんで男子に混ざって練習しているの?」
チェコでは男女一緒に練習することはなく、ムジーク選手にとっては不思議だったらしい。
予定よりオーバーし、千葉北リトルシニアさんのグラウンドを後にしました。
ホテルに戻る車内で監督に質問。
合田「チェコ代表で未婚者、彼女がいない選手はいるのですか?」
ハディム監督「結婚していなく、彼女もいないのは奴だけだよな?」
エルコリ広報「そうですよ。ヤクブ・ハイトマルだけですよ」
ハイトマル選手がまさかのシングル且つフリーとは。代表クラスだし、好人物なのにシングルとは不思議であります。しかし、その前に監督が誰が独身かまでは良いが、彼女もいないまで把握しているとは・・・・
今回で最終回の予定でしたが濃厚だったのでもう一回つづきます!
投稿者
合田哲郎(ごうだてつろう)日本チェコ協会理事
1974年大阪府生まれ。4歳から9歳まで父親の仕事で米国ニューヨーク市に在住。
帰国後、日本大学経済学部経済学科国際コースを卒業し、1997年3月に渡欧。チェコ共和国プラハ市に在住し、チェコの永住権を取得。2023年3月のWBC宮崎事前合宿ではボランティアとして帯同(ベンチ入り)。今回もボランティアとしてチェコ代表三名をサポート。
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